エコマークアワード

エコマークアワード2014

「エコマークアワード2014」受賞者が決定しました。
表彰式は2015年3月5日、東京ウィメンズプラザにて行われました。

エコマークアワード2014受賞者
エコマークアワード2014受賞者

金賞

シチズン時計株式会社

時計で初めてエコマーク取得!
シチズン エコ・ドライブとその普及にむけた展開

<選考委員会評価コメント>
光を電気エネルギーに換え二次電池に蓄えて時計を駆動させる光発電技術の「エコ・ドライブ」を搭載した時計で、1996年に業界で初めてエコマーク認定を取得した。以降20年近くにわたりエコマーク取得を継続し、現在ではシチズンブランドの99%でエコ化を進めるなど、会社全体でエコマークを活用している点は時計業界でも群を抜いており、環境面で業界をけん引しているという自負が強く感じられる。ソーラー技術による機能性の高さと、デザインの美しさとの融合をめざし、消費者が長く愛用できる時計を追及。その結果、きわめて多くの人々に環境配慮型商品を提供してきた功績は計り知れず、地球環境への貢献も高く評価できる。また、商品カタログ、ウェブサイト、店頭ポップなど、さまざまな媒体でエコマークを表示し、「エコ・ドライブ」というわかりやすい名称と相まって消費者の環境意識の向上に大きく貢献していると高く評価された。

銀賞

株式会社伊藤園

茶殻リサイクルシステム
〜茶殻を身近な畳にリサイクル〜

<選考委員会評価コメント>
緑茶飲料の生産において発生する茶殻は、水分を多く含むため腐敗しやすく、多くがたい肥として利用されている。株式会社伊藤園は、茶殻を乾燥させることなく輸送・常温保存し工業製品に配合する技術を畳の専門商社と共同で開発し、食品廃棄物である茶殻を建材にリサイクルするアイデアの独自性が抜きんでている。茶配合ボードとしてエコマーク認定を取得し、畳に活用する取り組みを進めており、畳店と協働することで、今後さらなる資源の有効活用や機能の改質が期待できる。また、展示会やイベントでの普及活動を積極的に行い、普段は消費者が直接目にすることのないボードを、エコマーク表示と合わせて展示している点においてもエコマークの普及に寄与している。

銀賞

株式会社初田製作所

これまでも、これからの消火器も、エコフレンドリー
〜世界初 次世代型樹脂製消火器CALMIEとエコマークの普及〜

<選考委員会評価コメント>
株式会社初田製作所は、消火器初のエコマーク認定取得や、業界初のカーボンフットプリントマークによる消火器のCO2の見える化など先駆的な取組みが際立っている。従来の金属製に比べライフサイクル全体での環境負荷を大幅に低減した世界初の樹脂製消火器「カルミエ」(2014年発売)の開発など、常に業界をリードしようとする意欲的な姿勢からは、今後のさらなる環境負荷低減の可能性を感じさせられる。消火器業界を挙げての積極的な取組みにより、廃消火器のリサイクル本数や回収消火薬剤の利用率は年々向上しているが、回収システムの水準向上における同社の貢献度は高い。
また、消火器だけでなく設置台やプレートに至るまでエコマーク認定を取得し、カタログやウェブサイトなどのあらゆる媒体でエコマークを活用したアピールを進めている点も高く評価された。

銅賞

株式会社ヨコタ東北

エコマークの容器を通してできる環境・福祉・教育

<選考委員会評価コメント>
株式会社ヨコタ東北は、プラスチック製食品容器、リサイクル容器を製造販売しており、再生プラスチックを配合したプラスチック容器「P&Pリサイクル容器 リ・リパック」(食品トレー)を開発し、エコマーク認定を取得している。また、このトレーは、さらなる資源循環を推進するために、使用後に容易にはがすことができるフィルムをトレーの表面に貼りつけることで、リサイクル率を上げようという視点がユニークであり、食品容器という消費者に身近な商品で気軽に楽しくリサイクルを推進している点が評価された。障がい者施設で選別されたペレットの購入やフィルムへのシール貼り作業の委託を行うなど、社会福祉を通した貢献も評価された。

特別賞

中野区

エコマークを集めてエコポイントがもらえる
「なかのエコポイント(環境商品コース)」について

<選考委員会評価コメント>
東京都中野区では区全体のCO2排出量の約半分を占める家庭に向けて、CO2削減の取り組みを推進する「なかのエコポイント(CO2削減コース)」を実施している。2014年には商品に付いているエコマークを集るとポイントがもらえる「環境商品コース」を新設し、エコマークを活用して「環境に配慮した製品やサービスを選ぶ」ことによる地球温暖化対策を通年で推進している。
こうした自治体主導による施策は他に例がなく、区民が環境に配慮した製品やサービスを意識する機会を増やすとともに、エコマーク商品の普及に大きな期待ができる取り組みであり、エコマークの認知度向上、市場普及推進、取り組みの独自性といった評価のポイントにおいても特に優れている。始まったばかりの取り組みであるが、他の自治体等にも広く推奨すべき取り組みのモデルとして高く評価された。

プロダクト・オブ・ザ・イヤー 

ホテルオークラ東京ベイ [認定番号:13 503 001]

(株式会社ホテルオークラ東京ベイ)

<選考委員会評価コメント>
ホテルオークラ東京ベイは、リゾートホテルで初めてエコマーク認定を取得した。サービスの質を落とさずに顧客満足と環境配慮が両立できることを示す良い事例である。館内では環境に関する様々なイベントを実施し、利用者に対し環境配慮への協力の呼びかけを行っており、環境への配慮と利用者の快適性とのバランスに配慮した活動が高評価を得た。設備としても、LED照明の導入、廃棄物削減、省エネ、節水などの基本的な環境配慮に加え、事務所棟の空調や照明の消し忘れをチェックし地球温暖化の防止に努めるなど、従業員の高い意識による地道な貢献も大きい。リゾートホテルという非日常的な空間において、エコマークの特徴でもある利用者が快く環境活動を実践できる取り組みを実施している点で、今後のエコライフスタイルへの転換が大きく期待される。

エコマークアワード2014概要

ページトップ