財団法人日本環境協会 エコマーク事務局では、海外のタイプI環境ラベルを運営する機関と相互認証協定(MRA)*を締結し、相互認証を推進しています。
*相互認証協定(Mutual Recognition Agreement: MRA)とは、相手国の環境ラベルの審査(もしくはその一部分)を自国の環境ラベル機関で実施することを可能とする二国間以上の協定をいいます。 |
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相互認証の実施により、以下のメリットが期待されます。 |
1)社会的コストの削減
・ 認定基準の共通化を進めることによる、事業者の開発・製造コストの削減
・ 環境ラベル申込事業者の試験等のコスト削減、申込/審査期間の短縮
2) 地球規模での環境負荷低減
・ 多国間で環境ラベルの取得が進むことにより、環境ラベル認定商品が広く流通し、「地球規模での環境負荷低減」に繋がる
3)輸出入の貿易障壁の緩和
・ 海外市場参入の容易化 |
種類 |
特徴 |
相互認証 |
各ラベル制度における基準を可能な限り共通化し、その共通基準項目についての審査結果を他のラベルの審査においてそのまま援用できる。また、非共通基準項目については、申込受付機関が審査業務を代行する。ただし、最終的な認証・ライセンス契約は、契約を行うラベル機関が行う。 |
部分相互認証 |
部分相互認証では各ラベル制度における基準を可能な限り共通化し、その共通基準項目についての審査結果を他のラベルの審査においてそのまま援用できる。
例:エコマークを取得した複写機についてノルディックスワンやニュージーランド環境チョイスに認証の申込が行われた場合、共通の要求事項についての審査は省略される。 |
代理認証 |
代理認証合意を締結している環境ラベル機関同士が、互いの審査業務を代行する。
例:申込者がエコマーク事務局を通じて、代理認証を行っている海外ラベル機関への申込を希望する場合、エコマーク事務局は海外のラベル機関に代わり、証明書類等の審査を行う。ただし、最終的な認証・ライセンス契約は、契約締結を行うラベル機関が行う。 |
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<相互認証協定(MRA)を締結した海外のラベル機関> |
ロゴマーク |
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国・地域 |
北欧5カ国 |
大韓民国 |
中華人民共和国 |
ニュージーランド |
ラベル名 |
ノルディックスワン |
韓国環境ラベル
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中国環境ラベル
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ニュージーランド環境チョイス |
ラベル機関 (運営機関) |
北欧エコラベル委員会 |
韓国環境産業技術研究院(KEITI) |
中国環境保護省環境認証センター(CEC) |
ニュージーランド エコラベリング トラスト(ECNZ) |
対象商品分野 |
複写機、プリンタ |
パーソナルコンピュータ、複写機、プリンタ |
パーソナルコンピュータ |
複写機、プリンタ |
相互認証の種類 |
部分相互認証 |
相互認証 |
相互認証 |
部分相互認証 |
申込の手続き |
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− |
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開始時期 |
2002年 |
2003年 |
2007年 |
2004年 |
備考 |
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詳細はお問い合わせ下さい。 |
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ロゴマーク |
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国・地域 |
台湾 |
タイ |
ラベル名 |
グリーンマーク |
グリーンラベル |
実施機関 |
Environment and
Development
Foundation(EDF) |
Thailand
Environment
Institute(TEI) |
対象商品 |
全て |
全て |
相互認証の種類 |
代理認証 |
代理認証 |
備考 |
詳細はお問い合わせ下さい。 |
詳細はお問い合わせ下さい。 |
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上記の環境ラベルは、ISO14020(環境ラベル及び宣言-一般原則)およびISO14024(環境ラベル及び宣言-タイプI環境ラベル表示-原則及び手続き)に則って運営されています。タイプI環境ラベル制度を運営する機関で構成される非営利団体として、GEN(Global Ecolabelling Network・世界エコラベリングネットワーク)があります。1994年に設立され、2010年7月現在、27団体が加盟しています。(財)日本環境協会は、設立当初より総務事務局を担当しています。
URL: http://www.globalecolabelling.net/ |
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